ケリは，名前のとおりの甲高い声で，
すぐに見つける事ができる。
真夜中に叫びながら，
自宅の上空を飛び回る事だってある。
だいたい局所的な留鳥だけれど，
時々，全く見かけなくなることがあり，
不思議に思う。
胸辺りの模様は，オオチドリに似ていて，
アオアシシギより少し大きいチドリ科の鳥。

探し回ってようやくケリの群れを見つけた。
足が長く，胸の黒い帯が目につく。




地面に降りているときは，地味な鳥だけれど，
羽を広げると見事に変身する。





青空を飛ぶと，羽の黒と白がよく目立つ。







赤い目をして，けたたましく叫び立てながら飛び回る。
本当に，「ケリ！ケリ！ケリ！」と，しつこく叫ぶ。



おそらく，カメラを構えているのが気にくわないのだろう。




ヒナを抱えているときが，最も警戒心が強く，
とても攻撃的になる。
通りかかったカラスを追い回すのを見たことがある。
農作業をしていて，知らずに巣に近づいて
ケリから威嚇されたという話もたまに聞く。
れっきとしたチドリ科の鳥なのに，
いつも干潟で見ているシギ・チには，
こんなに攻撃的でうるさい鳥はいない。